草笛 弾く キャベツ/
青色銀河団
あいにくと
今朝は
雲母の雨
レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う
そう
どうでも
いいことだった
遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さんの
鏡台の口虹が
光る
生まれる前に
死んでいた
孵化器のなかの
有精卵
そのにおいの
柔らかさ
4Bの鉛筆に閉じこもる
あの少女の指の腹にも似て
俺の胃袋にも
雨はふりやまず
綺麗に光る
その包丁で
キャベツを
切る
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