花言葉四行詩 <11>/nonya
 


なのはな (快活)


山裾に噴き出したいくつもの黄色い掌が

緩やかな風にくすぐられて歓声をあげた

思わず駆け出しそうになる鼓動の先で

君の後ろ姿が弾みながら春になった





さくら (精神の美)


薄紅色の眼差しを漂わせて

ほのかに香る言葉を散らして

あなたはいつも教えてくれるだけで

僕の想いを決して受け取ってはくれない




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