花言葉四行詩 <10>/nonya
 

アネモネ (はかない恋)


あなたの気弱な指先でわたしを摘んで欲しい

わたしの一番可憐な時間を花瓶に挿して欲しい

あなたの意識の端をひとときでも彩れたら

ノートパソコンの裏側で萎れてもかまわない





アザミ (独立)


朝焼け色に火照った夢を

真っ直ぐな背筋で支えながら

手折ろうとする指に棘を刺してまで

君は野に在り続けようとする




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