詩的世界のグラスファイバー/北街かな
宙を走り
縦横無尽に空間を橋渡し
はてしもなく、つづいてゆくんだ
幾重にも、ぎゅんぎゅんと
無数の線が 点が ひかりが
せかいを覆ってゆく
かつて見たこともない現象と情動の連結を
事実と空想の驚くべき感応を
貴方は見るだろう
見出さんとする意味に向かって
想像力があたらしいせかいをもたらしてゆくのを
それはたぶん 貴方だけが獲得した詩性だ
摩訶不思議なる向こうがわの物理法則さ
隠された点をあばき、どこかへ繋がる線をとき
まだ見ぬ全てへと加速しようよ
夢見がちの到達地点へ!
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