a glass of wine/邦秋
 
を無くしても 語れる二人だから...    

ふたりが手にしたグラスに注がれるワインは黙って見ている
ゆっくり歩き出す様も 魅せる閉じそうで閉じない瞳(ひとみ)も
全てわかってはじめる だからためらいも無くせる世界で抱き合った

聴こえるその声から魅了されてた
幼い頃の自分を全て投げ捨て...
誰にも見つからないきっとふたりは
交わした指が冷えて痛みはじめた
キーを返した 刹那 まるで
他人(ひと)の顔をして 離れて行ったよ

But there was love there...
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