宝くじを見つめる/
kiriko
大統領となって
お正月の街を歩いていくと
忘れていく番号に
いつしか 人に会いたくなる
近くのスーパーへ向かうと
浮浪者が今日の日差しを浴びている
両腕を上げている
本を読む人たちの前で
正月の道
私は外れかけた番地札を万馬券にする
しがないアパート暮らしへ
宝くじを買った
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