卒業式/吉岡ペペロ
 
水色の匂いがした

午前の光に撹拌されて

僕と彼女の鼻に入り込んだ


どこかで蛙の卵が匂う

別れの空虚が

新たな予感が

季節を越えた

二人の匂いがしている


水色の匂いがした

午前の光に撹拌されて

僕と彼女の鼻に入り込んだ
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