卒業式/
吉岡ペペロ
水色の匂いがした
午前の光に撹拌されて
僕と彼女の鼻に入り込んだ
どこかで蛙の卵が匂う
別れの空虚が
新たな予感が
季節を越えた
二人の匂いがしている
水色の匂いがした
午前の光に撹拌されて
僕と彼女の鼻に入り込んだ
戻る
編
削
Point
(5)