夕日の根っこへ/かなりや
 

西にまっしぐら

ひゅらひゅらひゅらひゅら
いつだってアンバランスな君だから
いつだってナンセンスな君だから
次の次の日のお昼ご飯にかえってきた

いつもより無口でかすかな微笑み
もうぼくの名前を呼ぶこともなかったけど
謝りもしなかった
そして麻婆なすを食べることもなかった
あの女の子の口はもう開かなかった

夕日の根っこへ
夕日の根っこへ
ぼくもいってみようか
麻婆なすをきみの席から持ち出して
さいごの晩餐といこうか。

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