ヒステリカル-ロジック-02【パラダイス・マシンの電池】/北街かな
 
ぐはぐになり
私を指差して実は好きじゃなかったとか言い出すのです

泣いても始まりませんが
鳥たちは鳴いています
オー ボエー クー ロロロロロ… 響いてきます
耳を失うかと思いました
あなたは自分の首を絞めていたので、困ってしまいました

白い鳥は、きれいだとおもいました。
今までずっと電池の中で羽ばたき続けていたのでしょう
ほんとうに気分がよさそうに、羽をおもいきり伸ばして飛ぶのです
彼らが、楽園を幸福にしていた正義なのだと、
我々が気づいたときには、きっともう遅かったのです。
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