修羅を読む(4)/Giton
賢さん とし子は逝ってしまったの？
あなたのなかの とし子探さん
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羅須の家 洩れるあなたの無伴奏
つっかえながら弾いてくれた夜
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モツトモツトミナガヨロコブフユノタメ
ハタラキタカツタ
雨ニモマケズ
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小屋に来たシルクハツトの賢さんは
俺をひろつて山猫軒へ
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草地すぎ
檜（ひ）の脚並に 天仰ぎ
罵る影は異形の人か
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おまへと いばらのやぶを切り開き
椀コ★に日落ち
雁降りる夕
★椀コ：盛岡付近で椀を伏せた形のトロイデないしベロニーテ火山をいう。
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草に臥せば
遠くのそらでたむぼりん
ひでりぱちぱち
ぎらぎら雲湧く
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坊主森★ 七つのうちの三つ残り
四つ均されて 沃野に里に
★森：小高い山や丘をいう。伐採されて木がなくなっても森である。
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明け染まる雪の起伏
青ぞらに溶けのこる月
地に智恵は満つ
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