君がくれた言葉/終
流れる雑踏の音に混じって、君の姿を見つけて。
黒く光る空に白く息をほうり出しながら
隙間を埋める作業を手早く済ましたいと
私は、焦っていたように思う。
そのままの君を受け止めると、した。
約束
守り切れなかった。
君を傷つけてゴメン。
ありのままの君を受け止められなくてゴメン。
君がくれた言葉は、忘れずにいるよ。
まだ、愛してるという言葉の意味は、私にはわからないみたいだ。
弱くて甘えてばかり、
君が、望んだ女ではいられなかった
もう二度と誰かを愛さないって、言えるなら
きっと大丈夫だよ。
君を愛してくれる人が、君を大切にしてくれる人が、きっとできるから。
君が、幸せな毎日を送るように。
時折、すれ違う雑踏に似た姿を探してしまうけど。
もう二度と会えないと知っているから。
私は、私の言葉を。
月明かりに光る水溜まりを跳ねながら帰る。
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