散逸/
しべ
ほんの3秒
滝のような緑
雨 渦の奔放
端然と崩れた花の色
不意の風通し
5時も近い
とん
木の 戸
アルミが散り散りはぜて
蛍光灯は暗い
錆の筆触で朽ちた輪郭
車庫が黙る薄荷の空
塗炭の壁もコカコーラも
把握するには指が冷えてて
串刺し味噌
焼き饅頭と
あと
人も乗せず僕も乗らず
お茶と一緒に温まる
晴れ間も
信号機の澄んだ音色も
まるで交々
まるで
ずっと
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