もざいく少年/琥霙ふうり
 
れてしまった
 
 泣いて、
 しまったんだ
 
 
 
いつか気付いた
新しい世界に、
それはきっと、生まれた時から
 
 “ぼくはしっていた”
 
 
視線が開く
まぶたが開くより、先に
 
 
 やさしさに
 やらかさ、に
 
つつまれながら
うかんでく
 
 
 
この世界は、きっと
 
 
 
 “ぼくだけのもの”
 
 

戻る   Point(1)