童子の夢/北星三天
 






暁に乗っていったよ

あれはね



遠い昔に知ってたのに



とても綺麗な息してたよ


あれはね





人と神様はね

重なることはあっても



人は人だからってね





許してあげなよってね




暁に乗っていったよ


あれはね


透き通った顔していたよ

あれはね



僕の知っている

顔全てに

似ていたんだよ




でも

子供だった頃の僕も

その横にいたんだよ


僕に向かって

笑っていたよ




僕は泣きそうになって

何かを言おうとしたけど


暁に乗っていってしまったんだよ



とっても綺麗な息で微笑みながら





戻る   Point(2)