愛と悪魔/三奈
 
「愛されてる」なんて

思った事はありません。





被害妄想はいつだって

私の脳を駆け回って

私の中の弱気な悪魔が

「君は邪魔だ」とささやくの



悪魔は、私を誘惑する

「楽になろう」と誘惑する



でも、そんな時は決まって

誰かが悪魔を追い払う



弱気な悪魔は

舌打ちをして去っていく



何十回も、それを繰り返して気づいたの



「愛されてる」なんて

思った事はありません。



でも、悪魔を追い払う

その声を

「愛」と呼ぶのなら


















「案外私は、愛されてるのかもね」
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