てめえ/前澤 薫
 
回転扉、

さては
いたずらに
四時の鐘がなる。

いえ、帰結などしやしない。

無数の、を撒き散らし、
迷惑がられて、
そして、のような
私は、を酒に溶かす。

うーん、まずいわ。

男よ私を抱きとめて、
レクタムへと
彼の肉をぶちこめ!

そうすれば少しは
帰結します。

溶かされ何もなくなる
私を
愛した証を
ぜひともその胸に
彫ってくれよ。
戻る   Point(2)