僕と黒い銃と/K.SATO
機関銃をうち鳴らしていた
弾薬が僕の体じゅうに巻き 動かす
その、戦車のコントローラーと
勝利を生きる十字架があり
敵軍の腕を取る
自軍に捉えた敵軍を引き渡そうと写真の
それらをこぼれおとされてしまわぬように自軍へ、
子供とヤシの下でその子供に遊ばれては流れていった
ハワイはいいところだった 戦場でもなんでもなかった
休暇の中で肉を噛みパンを流し込んでいった
アラモアナショッピングセンターで買い溜めする父のように
僕は敵軍の腕を自軍に強く引き連れていく
暗闇の進軍を続けていく
進んでは殴られた けれど 死なずに
戦争は佳境にさ迷い込んでいる
それに乱射し 光にまみれ 誰もが暖かな故郷を思って
母にすら向ける平和な光に敗北を思いながら
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