小説家志望/王
目覚めて白い青い風
焦がすだろう朝陽東陽
狂ったままの花
たぶん
手足伸ばし述べるビル群
ファズ ファズ ファズ
無規律無節操
心地良い汚ノイズ
桃源の内で繰り広げられた饗宴
理解は破壊に通ず
だから泣いているんだね
狡く回れ昨夜の恋人
滅亡と希望
不感症を正せ
目を閉じ委ね
長過ぎるエスカレーターに眠れ
王様のたまう
眠くなつてきおつた
溢れる言葉群は供養にならん
一寸先の耽美
虚脱した二人の梟
ラズ ラズ ラズ
足りない水
器用という不器用
筆持ち震える手指
塗り潰される空白
喘ぐ・・・・捉え切れない
狂ったままの花花花花花花
美しい
もう眠れ
お前の幸せなど望んでいないよ
流すべきは焼け落ちた送り雛
どうせ迷彩の彼方ならと
書きはじめた小説の主人公をまず殺すことにした
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