空き瓶/しろいろ
 

プランクトン)もろくほほえむ あいまいなかたまりをなんとよべば(さみしさ


月を浴びて淡く首筋に穿たれる窓の格子の十字架の影


切れかけの単三電池の瞬きをそっとつつんだきみのてのひら


安全ピンは安全という役割を押しつけられて 破れそうな夜


青色のきれいな空き瓶川べりにならべて りりり 春までの日々





戻る   Point(9)