違/刀
いつからかなんてわからないぐらい
徐々に崩されていく自分の世界
あの瞬間の自分が何処へ行ったのかわからない
探したところで見つけられない
人は何にでも成れるし慣れる
どんなに汚い環境でも慣れてしまえば
それ相応の人間に成れてしまう
いつからそうなったのか思い出せない
違和感だけが感触として残ってる
何かが違う、そう思うとき、感じるとき、
それは自分が違うのか、周りが違うのか
わからなくなる
何かが違うと思い続けながら
あっという間に心が病んでいってしまう
気づけば孤立している
ここではなくて、孤高でもない
どこかへ行きたくなる
でもそれがどこかわからない
わからない事だらけで泣き出してしまう
でも
崖から落ちそうなとき
心が崩れそうなとき
冗談交じりで自分の手を握って引き上げてくれる人が
必ずいる
その人のことを想えば
どこへでもいける
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