遊戯/
汰介
果して、二十歳位の、少し陰気な感じの女と目線が合った。
私は知人のふりをし、彼女に近づいて行った。
――私はまた、別の「女」との約束を必然的に、延期する事になった。
そうだ。
この出合った「女」が、更に私のメモ帳の約束に増えて行く。
それは居た堪れない気持ちに私をさせる。
それは余りにも単純すぎて、見逃してしまう、そんな儚い愛なのだ。
――んな訳無い。
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