「反比例」/パール子供
眠い目をつぶったまま一般道を、海の匂いを、ぼーと鳴く貨物船の音をたよりに
真っ直ぐと歩いて行くつもりです
想像するよりも速い、光速のドリルで僕のなやみのタネを根刮
ぎやっつけられればなぁ、いいのになぁ、
そんな発明は万博の風とマルボロの煙にまかれ西の空に登って
行ってしまった
きっと、あしたのよるには成層圏を無事こえていけるさ
そして、
たぶん、ほんとの顔した「僕たち」のまつ喫煙所の換気扇から
最新特殊構造で守られた僕たちのカラダにドアを開け、
僕たちをぎゅっと抱き締めまた優しいはなしを聞かせてくれるんだ!
それは、別名、毒ともいわれ、
しかし、僕にはもう関
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