ひんやりと湿った手すりを/瑠王
 
ひんやりと湿った手すりをしっかりと掴む

そうして私の体温が奪われていく________


違う、そうじゃない

私達は体温をわかちあっている

そうしてあなたの温もりを紡ぐ


この大地が裂けようとも
空が燃えてしまっても
しっかりと離さないよう
私の骨は蔦


その手すりが錆びてしまっても

私の動脈がいづれ巡りゆく ________


違う、そうじゃない

私達は体温をわかちあっている

そうしてあなたは温もりを紡ぐ



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