スピードのある車窓/
しめじ
のに
蛇口を舐め続ける女
エレベーターを降りることができない男
土偶が壊されている
哀しい酔いだ
神主が一斉に舞い始める
クレパスを食べ続けた結果
僕は嘘しかつけなくなった
僕はしたい
色とりどりの糞を
ガラスに映る自身の髪の分け目が気色悪い
ガラスの向こうには生活の灯
流れて行く
流れて行く
懸命に生きる人々の喜びと嘘の光
空が呼んでいる
帽子が風にさらわれる
串刺しにされた肉片が今日も焦げている
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