明かり/
草野春心
まぶしい日が終わると
遠くの唄はきこえない
窓を閉じて
あの悲しみから距離をおく
ゆるされた時はどれほどの厚みだろう
どうか今日は
夕暮れの明かりが散らばる部屋で
僕の手を握っていてほしい
けれど用意していた言葉は
君の寝顔のうえに
そっと被せてしまうとするよ
ありがとう、
ごめんね、
ありがとう。
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