シェリフ、嘘っぱちの銃を/ホロウ・シカエルボク
 
みたいに口を開いて、俺はただ飲み込まれてゆくだけ
俺はただ飲み込まれてゆくだけでも構わないことを悟ってしまったから
阿呆みたいに口を開いてただ飲み込まれて流されるだけ
死なんてよほどの気まぐれでもない限り突然訪れたりはしないものだ、好きなだけ飲み込めばいい、細胞に浸透した不協和音が
矛盾を享受し易い形に変換してくれるさ
眠りを求めることは止めた、朝を待つことは止めた




からっぽの世界じゃなければ
生まれてくることなど不可能なのさ







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