ヒステリカル-ロジック-01【最終都市計画破綻状況】/北街かな
するどい飛沫が落ちてきた破片から激しく噴き出して
羽ばたき何羽もの鳥になり、数は増え
遥かまで列になり、大群なのです
日差しが目を焼くものだから
私は暗いも明るいもわかりません
このような壊滅は聞いたことがないのです
こんな世界の終わりなど遭遇したこともないのです
あなたに触れたまま死んでみてもいいですか?
嘘です、ごめんなさい。死ぬ前にいちど言ってみたかった
そんなに怒らないでください、不機嫌そうにしないでください
忘れないで、私に愛されてみたことを。
ごめんなさい、捏造です
あなたが生きるために私が死ぬのはどうですか
だめでしたか
しかし、その困られたお顔が好き
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