霞/柊 恵
ョロ出ている。
周りは暗くて夜みたいだ。
おばちゃんは聞いたことのない言葉を喋べりはじめた。
どこかから話し声や笑い声や、
低い唸り声や
いろいろな音が鳴り響いて
ぐぉぉぉーーん、って轟いた。
黒いヘビヒトデはチョロチョロ動いて大きくなりながら、おばちゃんをすっぽり包み込んで…
ヒトデの白い斑点は、星になり…
黒いヒトデは、真っ暗な空になった。
おばちゃんは呟きながら宇宙に浮かんでいる。
目が金色に光っていた。
天井が溶けて、ぐにゃ〜っと落ちてきた。
ヘビが僕のつま先まで来た。
あっちへ行ったら
おしまいだ
帰って来られない…
足が動かなくて逃げら
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