お偉方様は常に上/琥霙ふうり
あくまで第三者でしかなく
客観的な見解
それはメディアの言葉
と、何ら変わりのない
無慈悲で、
自己中心的なものだと
教科書など何も、教えて
なんかくれず
そのページに刻まれた
歴史に、僕等
果たして涙しただろうか
真っ赤な少女が、
涙している一枠
の、描写に釘付け
断片でしかない
それでも湧き出る
感情とは、偽善?
ただの同情?
鉄網の向こうには
いつかの人々
鉛の匂い、は此処
まで来はしない
けど、
鼻を啜ってみた
事はあるかい?
燃えるように
僕等は、何かに
火を点ける
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