窓/葉leaf
植物は常に私の怒りの外側、そして私の悲しみの内側にある。怒りと悲しみの狭間で突発するのが植物であり、植物の表現の媒体が欲情である。建物の怒りは私の怒りよりも内側にあり、植物の欲情の素子である。植物は表現するためには常に建物の怒りを組み立てねばならず、常に兢々としている。
(2)そんなことを考えているうちに、いつの間にか外は暗くなった。向かいのマンションの通路には明かりがともった。マンションが互いに電話し合う時間になった。私は夕食の支度をするために窓から目を逸らした。すると私は、再び布団の中で目を覚ました。
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