ふた/望月 ゆき
 
耳をふさいで、いた
宇宙の、すみっこ、で
その間も
朝と夜と砂時計、は転がりつづける


なにもかも、と
言えるほどの、なにか、

ふたりに、あったか
しれない


耳をふさいで、いた
あなたの声が流れ出ないよう、に
暗い、穴の奥深く、


なにもかも、を止めていた


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