【雪柳】/琥霙ふうり
 

 
ぶんぶん振り回しても
宙を、きる
 
 
この手 届かない 距離
 
 
がむしゃらな想い
哀しくも透明、を泳ぐ
 
 
この声 聴こえない 空間
 
 
(すん すん)

巡り巡った
碧色の雑草地帯
 
一本 だけ
 
わたし だけ、が此処
 
 
広い ヒロイ ひろ、く
迎えられない
気持ちだけ露になった蕾
 
 
純粋な白色
 
なのに
 
愛でる貴方は透明のいずこ
 
 
さよなら/ごめんね/ありがとう
 
しずく みずいろ
 
わたし と わたし
 
わたしたち
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