【雪柳】/
琥霙ふうり
ぶんぶん振り回しても
宙を、きる
この手 届かない 距離
がむしゃらな想い
哀しくも透明、を泳ぐ
この声 聴こえない 空間
(すん すん)
巡り巡った
碧色の雑草地帯
一本 だけ
わたし だけ、が此処
広い ヒロイ ひろ、く
迎えられない
気持ちだけ露になった蕾
純粋な白色
なのに
愛でる貴方は透明のいずこ
さよなら/ごめんね/ありがとう
しずく みずいろ
わたし と わたし
わたしたち
戻る
編
削
Point
(3)