ラブソング/
草野春心
君は黙って頷く、
雨に濡れた夜でもないのに。
僕は語り続ける、
消えそうな焚き火のまえで。
身勝手なやさしさで、
どうせ僕は君を傷つけている。
何百年使ってもわかりあえないなら、
ややこしいぐらい君を抱きしめたい。
これは正真正銘のラブソングなんだ、
気づいていないくせに頷くのはもうやめて。
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