布団をたたむ。/
終
忘れなくちゃいけないことを
イッショウケンメイに思い出そうってして
あほみたいだって。
そんな繰り返し。
答えのない手紙を出し続けて
宛て先がなくて引き返して。
今、ちょっとだけ
眠れないだけ。
ただ、懐かしんでいるだけ。
ぐるぐると毛布にくるまりながら
冷え切った温もりを探しては
寝床を整えている。
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