空気/麻生ゆり
 
眠れないたった独りの夜に

ふと両手を伸ばし

君の顔の輪郭を確かめる…

そのまま抱きよせたくなったとしても

君はいないと腕の空間が僕に教えてまた空しくなる…

嗚呼! あんなにも安らげる夜は君とだけだけだ! だけなんだよ…
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