日々/
前澤 薫
刻一刻、過ぎ行くとき、
諦めの吐息を吐く。
鮮やかな、滲むような
赤色のセーターを見つめる。
あの飴色の日々を
脳裏に蘇らす。
戻ることはできない。
もはや空白のページを繰ることしか
私にはできない。
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