一本すったらもう寝るから。/
猫のひたい撫でるたま子
もうなくなってまった
ないのに終わりなのに
あなたの過去の声を聞くんだ聴くんだ
夜夜
どうにもなってしまえの夜
あなたは壊れないのにあたしをもう必要でないのに
消せない過去の声を木霊させる
私は何も忘れていなくて昨日のことのようにあなたを思い出すのに近しいはずのあなたは今どこにいるの誰をおもって夜を過ごしてだれの肌が恋しくて涙を流し私をもう思い出さないの
一本すったらもう寝るから。
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