january/この子
溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい溶けたい::::::
わたしは死のうなんて一度も思ったことはありません、
ただ闇雲に肉を切るような真似は致しません(母にもそう教わりました)
しかし今日、私は高架下を歩きながら、
この空気のなかの水分と、私の体の中の水分が随分違うらしいと言うことに気づかされました
そうしてまた、昨日の夜飲んだホットミルクや今日電車に沢山乗ったこと、改札をすまして通ったことなどを思いだしてひどく恥ずかしくなりました、ですからわたしはここで溶けてなくなりたいと思うのです。
今日おうちに帰っても、わたしにはたのしいお話はありません
明日の朝も優しくはないのです
もうしばらくしたら
限界まで水っぽくなったこの空気を
冷たい水がザーザーと地面に叩きつけるでしょう
ですからわたしはその前に、
ここで、
この哀れな体を終わりたいと思います
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