純粋正義への架橋23/チャオ
を明確にしているのだ。だからこそ、僕らは、軽すぎる存在であることを知らされたり、内に潜む暴力性を垣間見たり、なんだか自分がいやな存在に思えたり。
知らないほうがいいこと、あまりに多すぎて、学ぶことなんかくそくらえに思えたりして。まあ、そんなものなくても、いい音楽もあるしいい景色もある。誰かと話すれば、それだけで心地いい。ぜんぜん悪くない。
そんなこと思いながらまた本を手にしている。
無意味なんて言葉は、もともとない。矛盾もない。すべてが連続していて、すべてが肯定されるチャンスを待っている。
枕にされた本も、中身もさることながら、今夜枕にされるためにこの大きさを保持したのかもしれ
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