探し物/猫のひたい撫でるたま子
探し物をしに遠くまできて、探し物とは違った色々に囲まれて暮らして、なんとか笑って楽しくやって、ここは現実とはほど遠い世界。
探し物は結局なんだったのか分からなくなって
無理して笑っても本当は楽しくない
その内に見つけたものも全て要らなくなってしまって
捨てるものもそんなにない
誰にも会いたくない
何もしたくない
真っ暗な場所で小さくなっている
生きてゆくことは少しずつ死んでゆくことで誰にも止められない時間の波の中をただ留まっているだけの
希望を見失った私は、いつか私が好きになった汚い目をしたあなたのようです。あなたすらもう存在してない今日という日。
こんな日もあるし、こんな日ももう終わる。
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