無題/うみとゆう
気がついたら
そこは白い空間で、
やたらと清潔な場所だった
全てを白に変えていく
何かがあった
私はベッドに横たわり
息をしている
少し、壊れている
多分、もう
そこは白い空間で、
しかし、
なにか違和感が
闇があったと思う
そこに運ばれてきた闇が
白い空間だからこそ、
それは目立った
それが私の具合を悪くした
それが違和感で、
しかし、それが、
白い空間の存在意義だった
その意義に気がついたとき、
私の未来が、
ここに来たときの直感が、
正しいのを知った
戻る 編 削 Point(2)