移ろう景色、流れゆく/
れるむ
高層ビルが建ったとか
そんなことで揺らぐ
モノでもなかった
それでも
"変わらない景色"さえ
風化されていたから
もたれる場所を見失った
あの頃に帰りたいと嘆いてみても
どうにもならずに
ただ経ち行く刻
雪崩れのように押し寄せる恐怖に
耳を塞ぎたくなる夜もあった
変わることなんて望んでなかった
過去に戻りたいだなんて嘘だった
ただ、現在(そこ)に居たかった
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