リリーフ/れつら
 
ぼくはもう駄目だからあとは頼んだ。このゲームがいつまで続くのかはわからないけど、行けるとこまで行ってくれ、投げたくなったら投げればいい。一度降りたら戻れないのは分かってるし、それなのに君に任せるっていうのもなんだか無責任に思うかもしれないけれども、いいかい、責任は生まれるものだからね、ぼくや君がどう感じていようがそれは問題じゃないんだ。ほら、ごらん。魔物がいるよ。手を振っている。楽器を吹き鳴らしている。手を振り返してあげな。彼らはゲームから降りたんだ。うらやましいんだよ、君が。

たぶん、そろそろ最終電車が出る。ここから出て行く奴もいるだろう。君も帰りたいかもしれない、申し訳ない。どこへ帰るの
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