秘密基地(草稿)/
れつら
鳴って、表示されている友達の名前があまりに昔で
おもわず電話をきってしまう
指先は正直だ
文字を書くことが少なくなっても
にほんごはいつでも呼び出せる
挨拶だってできるよ、どこにも届かない手紙でいいなら
ドアを開ける
歩き出したのはいいけど行く宛てはないし
このまま知らない路地で折れてみようか
すれ違う人と合わせた視線もすぐに切ってしまう
知らない目玉がまとわりついている気がして
振り返ると誰もいない
(中断)
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