一行の恋文(Love letter of One line)/板谷みきょう
感じて、震える程の心が
こんなふうに、満ち足りている。
真っ直ぐな自分の心に気付き
今までには、感じられなかった思いやりといとしさを
正直な気持ちとして、向き合い整理する作業の恋文。
同様に文芸というものは、例外なく言葉(文字)で出来ている。
言葉の意味や、文法上の繋がりだけに
捕らわれない自由な思いによって作られる文章芸術。
文芸と呼ばれる作品の動機やら根源的な魂の本質と同等に
恋文にも、その精神が深く根ざして流れているように
思えてならない。
どんなに心が乱れても、どんなに時が隔てても
密かに、こっそりと秘めやかに
今も変わらぬこの一行の想
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