「no lapel badge or Ellie shows」/紫音
ーがカタカタと音を奏でている
家族とか恋人とか友達とか諸々のアルバムに収められた肖像
その関係はポストモダンの蜘蛛糸に絡め取られていく
真っ赤な四角い其れは私が発する言葉という言葉を飲み込んで
気の効いたヤギが途中で食べてくれるから誰にも届かない
きっと生きているということがスーパーのチラシ裏に書いたメモ書き程度にどうでもよく
フリーダ・カーロと同じ程度にいい加減でどうしようもない
腐乱していく胸の奥でFrancfrancな心の入れ物はプランプラン千切れかけている
呼吸は腐臭を漂わせプシューコフーとダースベーダーのように音を立てて哀れまれ
マッチ売りの少女もきっとマッチなんて
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