ガーデン(生花の祈り)/水島芳野
追憶の果て。
こんなにも狂しい夢を見ている。
君が歌った清らかな唄のなかにだけ
やすらぎを見いだす。
「サヨナラをききたくないなら
どうして涙ばかり見せるの」
「わかってるよ」
僕が、君を欺いたんだ。
(機械じかけのこの声は
(潰えることすら許されず
(造花の棘は胸を刺す
世界がくだらないのは僕がくだらないからで、
君がいつだって美しいのはそのあかしだった
サヨナラをききたくないから
(けれど消えてしまいたいから)
今度は思い切り僕の首を絞めて。
戻る 編 削 Point(1)