雨の島/吉岡ペペロ
 
こどものころ

公園は島だった

オレにとって

公園は島そのものだった

いくつもの島を

オレは巡るのだった

そのなかでも

雨の無人島がいちばん好きだった

遊動円木が雨に濡れていた

波打ち際に朽ちた時間のごとく

そこにはオレしかいなかった
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