届くこともない便り/板谷みきょう
に心が ぎゅうっと 苦しくなった
一緒になりたくて 君を想いながら歩いた
あの石狩街道や36号線のことを思い出した…
泣きながら電話したことや公衆電話のボックスのこと
思い出は こんなに 今も鮮やかなのにさ
強がりなだけのボクは
随分 君を 困らせてばかりいたんだ。
困らせてばかりいたことにも 気付かないで
そして
本当の君の気持ちも 分かろうとせず
勝手に好きなことばかり 求めて…
いつかくれた絵本を
今も大切にしていることも 伝えてないや
とても とても 懐かしい君。
懐かしくて 懐かしくて
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