オーキュペテーとケライノー/
木屋 亞万
とはないだろう
二人の間にあるのは単なる距離ではなく、オーキュペテーとケライノーだからだ
オーキュペテーはずっと私を見つめているしケライノーはきっと彼を見つめ続けているはずだ
私の声は彼にはきっと届いていない、私の声は一方的にどこか他の友達に送られているのだ
それが誰なのか、私にはわからない、オーキュペテーとケライノーだけがそれを知っている
絶対に越えられないはずの壁を悠々と乗り越えて、私の返事は今もどこかへ旅に出ている
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